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結婚

中学3年生の頃だっただろうか。「もうすぐ卒業」というタイミングで、25歳の自分に対して手紙を書くという授業があった。卒業式では定番の、タイムカプセルに入れて埋めるやつである。最初は、「面倒くさい」と思っていたのだが、書き出してみると、これが意外に楽しく、途中からは割とノリノリで書いた記憶がある。まぁ、楽しかった、ということは、少なからず未来に対して夢と希望があったのかもしれない。

で、光陰矢のごとし、会陰指でなぞられるのごとし、とばかりに、ちょっと瞬きをしている間に25歳は通り過ぎてしまったのだが、未だに学校側から参集がかかっていないので、あのタイムカプセルがどうなったのかは分からない。ただ、書いた内容については、20年近く経った今でも、おぼろげながら覚えている。

「どうせアナタのことだから、まだ結婚していないと思いますが_」

そんな一文を書いた記憶だけはハッキリと残っている。自分が自分に対して言うのもなんだが、「小生意気なやつだな」と思う。人一倍臆病なくせに、表面上では人一倍冷静を装い、世間を斜に構えて見ることで「俺は、お前らとは違うんだからな」といった空気を内から醸し出していた中学時代。そして、そういった行為が一番子供っぽいと気付いてなかった中学時代。「触るものみな傷つけた」とは真逆に、自分が傷つくのを恐れて、周りに触れるのを過度に避けていた中学時代。そんな中学時代のことを、笑いながら懐かしむことができる程度には大人になってきたかな、と最近は感じている。中学時代の自分は、今の自分を見て、どう思うのだろうか。「さえないオッサン」が濃厚かな。
そんな臆病中学生だった自分が、その十数年後に結婚するのだから、人生というのは分からないものである。

「人生楽ありゃ苦もあるさ」、とはよく言ったもので、結婚に至るまで色々と大変なことがあった。正直、ここに書けない内容のことも沢山ある。そんな中で、ようやく最初の山を一つ乗り越えたのかな、と思っている。これから、まだ未知の山が次々と自分の前に立ちはだかると思うが、そのときは、三浦雄一郎ばりのバイタリティを持って挑んでいきたい。そう、ゴマの力で(違)。

あと、最後に、
「おめでとう」のメッセージを下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。

以下、余談。
今まで一人で国を治めていた頃は、『家に帰ってきたら手を洗う』といった、けったいな文化などなかったのだが、併合と同時に『帰宅時手洗い法』が発令されたため、慣れない異国文化に戸惑いつつも、最近は、帰宅したらすぐに手を洗うようにしている。妻から言わせると、「『ほら、俺、ちゃんと手を洗ったよ!』みたいな顔して、なんか小学生みたい」とのことなので、とりあえず、小学生みたいな顔をしないようにするのが当面の目標。