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ロンドン旅行記 (三日目)

旅行

ロンドン三日目。
「女心とロンドンの空」とばかりに、前日とはうって変わって良い天気だった。
ロンドンに来て初めての青空だったが、空が変わるだけでこんなに変わるものか、
と思うほど、窓から見える景色も違って見えた。

この日の午前中は、妻が前々から行きたがっていた『ヴィヴィアン・ウエストウッド』の本店(ワールズ・エンド)に行くことになっていた。
ヴィヴィアンとはイギリスのファッションブランドのことである。私はファッションブランドについては(言うまでもなく)疎いのだが、幾度となく妻の買い物に付き合っているうちに、ヴィヴィアンだけはそれなりに分かるようになった。といっても、あの王冠と地球のロゴぐらいだけど。

早めに朝食をとり、身支度を整えると、トッテナム・コート・ロード駅から、南西の方角にあるスローン・スクエア駅へと向かった。スローン・スクエア駅に着くと、そこからさらに長い道のりを20分ほど歩いたが、後になってワールズ・エンド行きのバスを見かけて、「あー、あれに乗ればよかったね」となった。まぁ、そのぶんロンドンの街並みをたくさん見れたので、それはそれで良かったのだけれど。  

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自分たちが歩いてきたキングスロードの西の端に、お目当ての店『ワールズエンド』はあった。店が数多く立ち並んでいる通りの、かなり外れに位置しているその店の前には、大きな時計が飾られており、それが勢いよく逆時計回りで回っていた(時計に対して逆時計回りという表現を使うのは違和感がある)。
ちなみに、この店は映画『けいおん!』にもチラッと出てくる、ということを後になって知った。ロンドンに行く何週か前の食事会で、友人らから「『けいおん!』の映画は絶対に観たほうがいいよ!」と強く勧められたので、行く前に観ておけばよかったな、と後悔した。

 

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日本人のスタッフがいる、という情報をネットで事前に仕入れていたのだが、店内には、カッコいい感じのイギリス人のお姉さん店員が二人いるだけだった。レジに座っていた方のお姉さんは、胸のところにオッパイの写真が印刷されたオッパイTシャツを着ていた。


店内を見て回っていると、お姉さんが「何をお探し?」と話しかけてきたので、妻が「こういう靴がほしい」説明すると、それに見合った靴を何種類か持ってきてくれた。靴を履いている間に、レジのところにいたお姉さんが、スマホを片手に「ねぇねぇ、この犬、チョー面白くない?」みたいなことを言いながら、変な帽子をかぶった犬の写真を見せてくれた。
2日目に出会ったKizittaさんのときにも感じたことだが、ロンドンの店員は、接客が日本のそれと比べてとてもフランクである。これが日本の店員だったら、「あ、大丈夫です」とか言いながら心の扉をそっと閉じるところだが、そんなに嫌な感じがしないのは、向こうがしごく自然体だからだろうか。まぁ、嫌な感じがしないとは言っても、もちろん緊張はするのだけれど。

靴は、それなりの値段したので、今回はクレジットカードで支払った。イギリスはカード社会で、たいていの店はカードが使える。なかには、現金を嫌がる店もあるらしいが、確かに、高額の買い物をしたときになどは、10ポンド札を何十枚もいちいち出すのは、払う方としても面倒だな、と思った。
そんなこんなで、無事に靴(とネックレス)を購入し、店を後にした。

バスでトッテナム・コート・ロードへ戻り、ホテルに荷物を置くと、17時頃まで近場を散策することにした。というのも、この日は、18時から、『切り裂きジャックのダークロンドンとカルチャー発信地ショーディッチ』という、今回のロンドン旅行で唯一申し込んだオプションツアーに参加することになっていたからである。

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ツアーの待ち合わせは、早めに出たものの、微妙に場所が分からなかったので、駅員に聞きながら、どうにか待ち合わせ場所までたどり着いた。私たちが一番最初だったようで、まだツアコンの人すら着ていないようだった。
駅の中を見回しながらしばらく待っていると、小学校の先生のような風貌の男性が現れ、おもむろに「切り裂きジャックツアー」と書かれた紙を両手に掲げた。人目のつく場所で怪しげな紙を掲げることに興奮を覚える性癖の人ではないことを遠巻きに確認しつつ、おそるおそる話しかけてみると、長谷川さんというツアコンの方だった。
「よろしくお願いします」とお互いに挨拶を交わすと、長谷川さんが「まだ他に2名参加者がいるんですけど、まだ来られていないようですね」と、辺りを見回した。他の参加者は両方とも女性らしい。ちなみに、このツアーを強く希望したのは妻なので、女性はこういうのが好きなのだろうか、と思った。

開始5分前になると、参加者と思しき女性が現れた。見た目は、しっかりしてそうな感じの20代後半のOLだったが、後で話を聞いてみると、まだ社会人1年目だそうで、一人でロンドンまで7泊8日の旅行に来たらしい。さぞかし旅慣れているのかと思ったが、これが初の海外旅行で、しかも英語が苦手らしく、困ったときはグーグル翻訳を使って言いたいことを全て書き出し、それを係員に見せて「This, OK?」で乗り切ってきたとのことだ。「グーグル翻訳、最強っすよ!」と言っていたが、心の中で「あなたも結構最強ですよ」と思っていた。本人がこのブログを読んでいるため、勝手な想像であれやこれや書くのは控えるが、すごく楽しい人だったので良かった。
参加するはずだったもう一人の女性は、結局、待ち合わせ時間を過ぎても現れなかったため、やむなく置いていくことにした。

切り裂きジャックのツアーと銘打ってはいるが、移動している間に、長谷川さんから、ロンドンでは有名な美味しいチョコレートの店やベーグルの店など、色んな店を紹介してもらった。ベーグルの店は、ツアーの帰りに寄って、美味しいと評判の『ホット・ソルト・ビーフ』を買って帰った。これもとても美味しかった。

肝心の切り裂きジャックの話も、とても興味深く聞けた。長谷川さんが、小学校の先生のような口調で、「はい、ここがですね、第五の殺人が起こった場所になります」と、遠足ではまず聞かないタイプの台詞を、朗々と淀みなく話しているのを聞きながら、現場の写真を撮ったりした。ちなみに、後から箕輪さんに聞いたところ、長谷川さん、本当に小学校の先生だったらしい。   以下、写真メインで紹介する。   第五の殺人が起こった学生寮の前。もともとは簡易宿泊施設という名の売春宿だったらしい。売春宿をそのまま学生寮にするのもすごいけど。

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切り裂きジャックと被害者が会っていたと思われる有名なパブ。一時期は、切り裂きジャックに乗っかって『Jack the Ripper』という名前にしていたらしい。

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第二の殺人現場。

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切り裂きジャックの逃走経路だったと言われている、雰囲気のある路地。また、このロンドンっぽい街頭が良い味を出している。

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クラフトビール工場。

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  『世界弾丸トラベラー』で、南キャンの静ちゃんが行ったというカレー屋。地元でも美味しいと有名らしい。

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美味しいと評判のチョコレート屋さん。チョコレートは1粒単位で売られていて、すべて量り売りっていう、なかなか珍しいシステム。

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  毎日行列ができるという、24時間営業のベーグル屋さん。

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  最後は、ブリュードッグという有名なパブでクラフトビールを飲んで、この日はおしまい。

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そんなわけで、三日目終了。この日もグッタリして、ベーグルを食べた後はすぐに寝た。