読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

第4次スーパーロボット大戦の思い出

最近スーパーロボット大戦Vが発売されたことにより、「久しぶりにスパロボやりたいな~」とスパロボ熱が再燃してきたので、スパロボの思い出について少し語りたいと思う。
スパロボ作品の中で個人的に一番好きなのは、スーファミ時代初期の名作である「第3次スーパーロボット大戦」なのだが、今回は「第4次スーパーロボット大戦」の方を取り上げる。

第4次スーパーロボット大戦(以下、第4次)が発売されたのは、私が中学生のときだった。当時、同級生にスパロボが好きな近藤くんという友人がいて、よく第3次スパロボの話をしていたのだが、第4次が発売された直後は、近藤くんと「第4次、どこまで進んだ?」とお互いの進捗確認をするのが日課となっていた (今の仕事の進捗確認より全然ちゃんとやっていた)。

私も近藤くんも、終盤までだいたい同じくらいのペースで進んでいたのだが、あるステージで私が大きく足止めを食らうことになった。第3X話「栄光の落日」である。このステージ、第4次の中でも屈指の難易度を誇るステージだったらしく、「栄光の落日」と検索バーに入力してみると、第二検索ワードに「トラウマ」と表示されることから、かなりの難易度の高さがうかがえる。

このステージについて簡単に説明すると、敵の増援がやたらと多く、四方を敵に囲まれる上に、地形も山ばかりで非常に戦いにくいという、ドSのゲーム作家がイタズラに作ったとしか思えないような構成なのだが、何よりキツかったのが、味方のチーム編成である。
スパロボというのは、仲間が増えていくと、途中でチームが二つに分かれてそれぞれ別のルートを進む、というのがお決まりになっているのだが、たとえば、仮にAチームとBチームがあったとして、Aチームのロボットばかりを強化して、Bチームの強化をおろそかにしていると、途中でBチームのルートに切り替わったときに詰むのである (最近のスパロボは、基本的にどちらのチームのルートに行くか選べるので、あまりこういうことは起きない)。

まさにこのパターンに陥ってしまい、主人公機以外は全く強化していない弱小ロボット軍団で戦いに挑むことになった。最初の頃は、「まぁ、でも何とかなるだろ」と楽観的に構えていたのだが、すぐにそんな甘い考えは粉々に砕け散り、惨敗の日々が続いた。で、幾度目かのゲームオーバーのときに「ああ、これはもう無理だな...」と悟り、完全に匙を投げてしまった。
そして近藤くんにも「あの面...諦めるわ」と伝え、第4次スーパーロボット大戦終了宣言を出した。戦争は終結したのである(自分の中で)。栄光には程遠い落日だった。
後日、近藤くんから「『栄光の落日』、難しかったけど何とかクリアしたよ!」と言われたことにより、今まで以上にやる気が失せ、もはや第1話からやり直すなんてことは1ミリも考えようとしなかった(自分ひとりだけでゲームをやってるならまだしも、友人と競ってるときに最初からやり直すというのは、精神的な負荷が大きい)。

そして、それから一年が経過する。

ある日のこと、ふと「久しぶりに、第4次やってみようかな」と思い立ち、ソフトを起動させてみた。そして、相変わらず目の前に立ち塞がる「栄光の落日」。一瞬にして敗戦の日々の記憶が蘇ってきたが、気持ちを切り替えて戦略を練り直し、色々と試行錯誤してやってみたのだが、結局どうにもならずゲームオーバーの画面をまた何度も見るはめになった。

と、そんなこんなしていたら、あることに気が付いた。ゲームオーバー画面からAボタンを押して再開すると、同じマップをプレイできるのだが、その際に資金と経験値が全滅前のプレイで稼いだものになっているのである。そしてもう1つ、恐ろしいことに気が付いてしまった。MAP兵器(一度に複数の敵を倒すことが出来る広範囲な兵器)を使ってフィールド上の仲間を攻撃して倒すと、なんと資金と経験値が手に入るのである(※後で調べたら、初期生産分ソフトのみでしか使えない技らしい)。

以上の二つの技を組み合わせると、禁断のプレイができることは想像に難くないだろう。「はーい!そこ、ちゃんと並んでー!」と、記念写真でも撮るかのようなノリで、MAP兵器の射程圏内に仲間を並ばせ、それをエルガイムMk-Ⅱのバスターランチャーで一気に破壊する、という非人道的なプレイを延々繰り返した。そして、憑りつかれたように全滅プレイを続けた結果、最終的にエルガイムMk-Ⅱのパイロットであるダバ・マイロードのレベルが92になり、普通の敵の攻撃などまず当たらない超エース級パイロットへと悪魔的成長を遂げた。ダバ・マイロード本人も、まさか敵より味方の撃墜数が多くなるとは夢にも思っていなかったことだろう。
参考までに言っておくと、普通のプレイをして最終ステージまで行った場合、どんなに頑張ってレベルを上げても、せいぜい50が限界である。

ただ、これらの反則技をやっても、簡単には勝たせてもらえなかった。というのも、結局、MAP兵器が使えるのはごく一部のロボットだけなので、途中で乗り換えができない以上、このレベル上げ方法が使えるパイロットは実質2~3人なのである。で、その異常なまでにレベルが上がったパイロットを前線に押し出して敵の体力を少しずつ削り、スーパーロボットでトドメを刺す、というようなプレイで、どうにか活路を見出し、長時間の激戦の末、どうにかクリアすることができた。一年越しの勝利だったので、喜びも大きかった。自分の中の一年戦争がようやく本当の意味で終結した瞬間だった。

で、このステージをクリアした後は、全滅プレイによって得た莫大な資金を使って、ロボットの一斉強化を行った。その甲斐あってか、第二の難所とも呼ばれれている第4X話「オルドナ・ポセイダル」も、そこまで苦労することなく一発でクリアすることができた。そして、そのままトントン拍子でラストステージまで駆け抜け、拍子抜けするほど簡単に全クリしてしまった。
「やはり、第4次は『栄光の落日』をクリアできるかどうかに尽きるなぁ」と、そのときに思った。

とまぁ、色々と書いていたら、あんなにツライ思いをした「栄光の落日」を久々にやりたくなった。
スパロボ好きというのは、ドMなのかもしれない。

f:id:FUJIKIKU:20170303223950p:plain