転職あれこれ

ツイッターにも書いたが、もろもろの事情で転職した。

"もろもろ"には、直前のエントリーに綴ったような負の感情に端を発した理由もあるが、比較的ポジティブな理由もある。その他にも、家庭の事情も絡んでいたりと、まぁ色々あるのだが、ここで深くを語るような内容でもないので、その辺は省く。

転職をするにあたり、まず今の会社に対して辞職の意を伝えるという第一の関門があったのだが、会社を辞めるという決意が自分の中でかなり固かったこともあってか、面白いくらいトントン拍子にコトが進んだ。具体的な流れとしては、直属の上司への報告、GL(グループリーダー)への報告、辞める時期の決定、退職届の提出、といった感じだろうか。ネットで転職関連のサイトを見ていると、退職を切り出したときに必ず引き留めを食らって揉める、といったようなことが書かれていたが、退職理由のためか特に揉めることはなかった。ちなみに、偶然にも同期が同じタイミングで辞めたのだが、同期はGLとケンカ別れのような感じになったらしい。
他の会社はどうだが知らないが、うちの会社は「~が退職しました」といったような連絡は公式にメールなどで行き渡らないため、本社に戻ったタイミングで「あれ?XXXさんって辞めたの?」と、本人が辞めてしばらく経ってから知る、ということも珍しくない。辞める人間に対して会社というのはドライでなのである。まぁ個人的にはそっちの方が楽なんだけど。

で、転職活動の話。

人間というのは、その物事に対して何らかの興味が無いと情報が耳に入ってこない生き物だと思っているが、転職活動を始めてからというもの、世の中には転職関連の広告やCMがこんなにも溢れているものか、と驚いた。自分が主に利用したサイトはエン転職なのだが、バカリズム松岡茉優がやっていた転職サイトのCMがエン転職のそれだということにも初めて気付いた (松岡茉優、好きなのに)。

IT業界に少し嫌気が差していたこともあり、最初は完全に異業種にしようかと色々と下調べをしてみたのだが、新人同様の状態で1から入って勉強し直すのは年齢的にも収入面でもキツそうだったので、結局、同業種で探すことにした。よっぽどのチャレンジ精神とモチベーションが無い限り異業種への乗り換えは厳しいと思う。自分の場合は結婚もしてるので特に。
実は最初、パズル雑誌のライターを募集が目にとまり、業務内容が面白そうだったのでエントリーしようと思ったのだが、面白そうでエントリーして仮に受かったとしても今後のキャリアプラン的に微妙だな、と思ったので結局やめた。『キャリアプラン』という言葉は、転職サイトを眺めているとよく出てくる言葉だ。前の会社に入社したての頃、当時の教育担当から「10年後の自分はどうなってると思う?」みたいなことを言われて色々と目標シートのようなものを書かされた記憶があるが、多分あれは結構大事なことだったんだろうな、と今になって思う。

「ITは人手不足で売り手市場」ということはニュースなどでもよく耳にしていたが、なるほど確かに転職サイトから来るわ来るわメールの山。これが恋人からのメールだったとしたら、ヤンデレの気を疑うほどの大量の面談依頼やオファーのメールが届く日々が続いた。件名に『いきなり役員面接』とか『いきなり社長面接』というタグが入ってるメールを見て、「いきなり黄金伝説みたいだな」と思う程度の心の余裕を持ちつつ、良さげな企業をエントリーして面談を受けた。

で、そこからは驚くほどアッサリ入社が決まった。次に行く現場も、何件か面談した後に決まった。自分で言うのもなんだが、一見すると真面目で人当りが良いので、面談は割と通過する率が高かったりする。そんなわけで、限りなく最短のルートで退職から入社の運びになったのだが、今のところ、現場の雰囲気も良く、前の現場よりはずっとモチベーションが高い状態なので、しばらくこの状態で良い方向にいけたら、と思っている。

このところずっと精神が安定しており、ストレスもほぼ無いので、ブログが愚痴を吐き出す井戸になるのはしばらく無いかな。